外科

岡田 明子 外科部長

所属 外科
専門分野 外科
資格・認定 日本外科学会専門医、
日本乳癌学会認定医、
日本乳癌学会乳腺専門医、
日本がん治療認定医機構がん治療認定医、
マンモグラフィー読影医、
JABTS乳房超音波読影認定医A判定、
臨床研修指導医

ドクターインタビュー

今年四月に赴任されましたが、常滑の印象はいかがですか。


 患者さんも職員も、穏やかな方が多いですね。
 前任地は、東京のがん研有明病院という、がん治療専門の大きな病院(700床)でした。私はその病院で手術だけでなく薬物療法や病理診断など、乳がん診療全般を学んできました。その病院は、乳がんだけで年間1,100件の手術を行っており、日本一の症例数でしたので、目が回るほど忙しく、時間の余裕が全くありませんでした。
 常滑市民病院では、患者さんのお話をじっくり聞いて、病気、治療のことなどをゆっくり説明することができます。医師や患者さんにとっても、よい環境だと思います。


なぜ外科医になろうと思ったのですか。


 最近、女性外科医は結構増えているんですよ。私の場合は、医学部で実習するうちに、「自分は手術が好きなんだなぁ」と気が付いたんです。特に悪い部分を取り除き、臓器を元のように「再建」することにやりがいを感じています。放置しているといけない患者さんを緊急手術で助けることができたときなど、とてもそう感じます。
 乳がんの手術は、胃や腸の手術などと違って、結果が「形として目に見える」ので、その面にも気を使っています。もちろん悪い部分はきちんと取り切ってしまわなければなりませんが…。


市民の皆さんへメッセージをお願いします。


 とにかく乳がん検診を受けていただきたいです。4月から、私が担当しています。日本人女性の16人に1人は乳がんになると言われています。しかし、乳がんは早期に発見して適切な治療をすれば、完治する確率が高い病気です。
 最近では、なるべく乳房を残す「温存手術」や、リンパ節の切除を最小限にとどめて術後の腕の運動機能の低下やむくみなどの後遺症を防ぐ「センチネルリンパ節生検」など、手術の方法も進歩して当院でも実施しています。ぜひ気軽に受診してください。


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