放射線検査センター
興梠徳朗 技師長
放射線検査センターでは、どんな検査を行っていますか?
健康診断でおなじみのX線一般撮影やバリウムを飲んで行う胃透視のほかに、CT(*)、MRI(**)、血管造影(***)、骨密度検査、歯科用パノラマ撮影、マンモグラフィーによる乳がん検査など、主に放射線を使った様々な検査を行っています。
放射線技師の仕事は、主に「X線写真の撮影」ですか?
昔の検査結果は「写真」でした。しかし、最近では、医師がより診断・治療をしやすいように、撮影結果を「画像データ」として取り込み、それをコンピュータで処理・加工することが、放射線技師の重要な仕事になりました。3Dの立体画像をつくることもできるんですよ!
高度な技術が必要なのですね。
はい。撮影技術とコンピュータ処理技術の両方が必要です。特にマンモグラフィーの検査には高度な知識と技術が必要で、当センターには、その認定技師の資格を持つ職員が3名います。画像の読影は、担当医師や大学病院から派遣された放射線科医師が行っています。
休日・夜間の救急患者の検査はどうしているのですか。
当院では、医師や看護師だけでなく、私たち放射線技師も休日・夜間当直をしています。24時間・365日、どんな検査にも対応できるよう、CT、MRI、血管造影などすべての検査機器を、9名の技師全員が操作できる体制をつくっています。
来院される市民の皆さんに、メッセージをお願いします。
当院では、胸から足首までの広い範囲を連続で撮影できる「128スライス」の高機能CTを導入しています。付属のコンピュータ機器も充実しており、特に心臓や血管などの画像検査には自信を持っています。 医療は、患者さんを中心に、医療スタッフがチームで行うものです。私たちは、最高の医療を提供できるよう日々努力しています。どうぞ、安心して受診してください。
注(*)X線の透過度をコンピュータ処理して行う断層撮影
(**)磁気を利用した断層撮影
(***)血管の形態や血流の状態を調べるために、X線を透さない“造影剤”を血管に注入して行う撮影