歯科口腔外科
藤 武智 歯科口腔外科統括部長
所属 | 歯科口腔外科 |
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専門分野 | 歯科口腔外科 |
資格・認定 | 日本口腔外科学会専門医、 日本がん治療認定医(歯科口腔外科)、 インフェクションコントロールドクター(ICD)(日本化学療法学会推薦)、 日本救急医学会認定ICLSインストラクター、 歯科医師臨床研修指導医、 日本糖尿病協会登録歯科医、 日本口腔科学会認定医 |
ドクターインタビュー
常勤医師が不在だった歯科口腔外科に今年4月から赴任されましたが、常滑市民病院には慣れましたか。
小牧市民病院からの赴任直後は、道具をそろえたり、スタッフを集めたりと、歯科口腔外科を開設するところからのスタートだったので、今までの病院では当たり前にできたことができずに戸惑うこともありましたが、最近ではだいぶ慣れてきました。
歯科と歯科口腔外科の違いを教えてください。
皆さんが普段通っていらっしゃる近隣の歯科医院では、虫歯や差し歯、入れ歯、歯周病などの一般歯科治療を行います。市民病院の歯科口腔外科では、そういった歯科医院では治療が困難な口腔内の癌や先天性の病気、顎や顔面の骨折などの治療に特化して診療します。
どのような患者さんが外来にみえますか。
10代から30代の若い世代で、親知らずの抜歯を行うことが多いです。受診するときに紹介状をもっていらっしゃるケースがほとんどです。また、心臓の病気やアレルギーを治療していたり、薬を服用したりするなど、他の病気も患っている人が抜歯や切開、切除などの出血を伴う処置をするときには、治療のリスクが高まります。そういった患者さんは、万が一のときにも他の診療科と連携できる市民病院で診療します。
診療にあたって心掛けていることはありますか?
近隣の歯科医院との「病診連携」を大切にしています。市民病院の歯科口腔外科は、地域の歯医者さんとのよい連携があって、初めて存在意義を発揮できます。歯科医師会とのつながりを大切にしながら、知多半島南西部の歯科口腔外科を盛り上げていきたいです。
市民の皆さんにメッセージをお願いします。
治療していない歯や不良(ふりょう)補綴物(ほてつぶつ)(※)をそのままにしておくと、口の中を傷つける原因になり、口腔癌のリスクも上がります。癌じゃないかと不安に思い、ノイローゼになってしまう患者さんもみえますが、癌の場合は検査で分かります。口の中にトラブルがあるときには、まずは身近な歯医者さんにご相談ください。
(※)虫歯治療や抜歯後などに用いる冠やブリッジ、義歯や部分的な金属のかぶせが合わなくなった状態のもの。