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腹腔鏡手術 ~患者さんにやさしい治療を目指して~

胃がん、大腸がん

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 がんに対する治療は、公表されている治療ガイドラインに従い、術前診断に基づき手術を行っています。また、積極的に腹腔鏡手術を導入し、がんの根治性(しっかりがんを治すこと)を損なわず患者さんへの負担を出来るだけ軽減することを最優先に考え治療しています。

腹腔鏡手術の実際

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 腹腔鏡手術は、腹腔内(おなかの中の空間)に炭酸ガスを入れて、お腹を膨らませて腹腔鏡を挿入しモニターを見ながら特別な器具を使って手術を行います。腹腔鏡や器具を挿入するために、5~10㎜の小さな穴をお腹の左右に計5‐6か所開けます。従来の開腹手術(お腹の正中を20から30㎝切開する)と比べ、直接手で臓器を触れずにモニターを見ながら特別な器具を用いて手術を行いますが、がんを確実に治すために切除すべき臓器の範囲やリンパ節は、開腹手術と全く変わりません。

腹腔鏡手術の長所

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  • 傷が小さく術後の痛みが少ない
  • 術後の回復が早い
  • 食事開始が早い
  • 早く社会復帰出来る
  • 傷が小さいため傷への癒着が少なく術後の腸閉塞の頻度が低い

腹腔鏡手術の短所

  • 小さい傷で行うため少し手術手技が煩雑
  • 手術時間が少し長くなる(開腹手術より+1時間程度)
  • 内臓脂肪の多い人、腹部の手術既往のある人は腹腔鏡手術を行えないことがある

当院で行っている腹腔鏡手術

  • 胃がん:腹腔鏡補助下幽門側胃切除、腹腔鏡補助下胃全摘、機能温存を重視した腹腔鏡補助下幽門保存胃切除術
  • 大腸がん:腹腔鏡補助下結腸切除、腹腔鏡補助下直腸低位前方切除、腹腔鏡下直腸切断術
  • 腹腔鏡下虫垂切除
  • 腹腔鏡下胆嚢摘出術

抗がん剤治療

 外科では手術後に癌が再発した場合や手術で切除出来ない場合に抗がん剤治療を行います。また、近年はより効果の高い抗癌剤治療を用い手術前に抗癌剤治療を行う術前化学療法を患者さんの同意の下で行っております。
 若い患者さんを中心に、患者さんの希望に沿い、日常生活を送りながら抗がん剤治療を行えるように外来化学療法も積極的に行っています。また、癌化学療法看護認定看護師を中心にきめ細かなケアを行っており副作用対策も安心です。
 がんの患者さんは、がん自体の症状のほかに、痛み、倦怠感など様々な身体的症状が出てくることがあります。身体的、精神的な苦痛を和らげる緩和医療も癌性疼痛看護認定看護師と協力しつつ行っています。