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「知って安心!婦人科よもやま話」について

 皆さん、はじめまして。このたび「知って安心!婦人科よもやま話」と題して、婦人科のさまざまな病気についてご紹介するショートコラムをスタートしました。女性の皆さんのお悩みや不安な気持ちを少しでも軽減できれば幸いです。

 なお、こちらのコラムは当院のFacebookページとも連動し、更新のお知らせをしています。ご興味のある方は、Facebookにログインし、「常滑市民病院」と検索してください。よろしくお願いします。

 

 目次

 

第8回 子宮がん検診というネーミングについて

 第8回目からは、婦人科疾患の検診についてシリーズでお届けしたいと思います。まずは、「子宮がん検診」というネーミングについてお話しします。

 皆さんも耳にしたことがあるかと思いますが、「子宮がん検診」という名称を用いている医療機関が多い印象を受けます。当院でも「子宮がん検診」という名称を用いていますが、この表現だと、子宮がんの検査だけ施行して、子宮筋腫や卵巣疾患のチェックはしてもらえないと理解される方も多いのではないでしょうか。
 確かに、子宮口の粘液を綿棒でこすって採取し、その中の細胞を調べて、がんの疑いのある細胞が含まれていないか調べる検査(「細胞診」と言います)は必ず行いますが、実際の検診では細胞診だけでなく、子宮筋腫や子宮内膜症、ポリープなどの良性疾患の有無、卵巣が腫大していないかどうか、膣や外陰部にできものはできていないかなど、婦人科に関する疾患全般をチェックしています。
 したがって、「子宮がん検診」というネーミングよりも「婦人科検診」という名称の方がふさわしいかもしれません。
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 ちなみに、現在、市町村で実施される無料ないしは定額自己負担の子宮がん検診では、原則として経膣超音波検査が含まれていません。婦人科全般の疾患をチェックする上で経膣超音波検査は欠かすことができない検査であり、オプション検査として設定されていますので、これから検診を受ける予定の方は、経膣超音波検査も合わせて受けられることを推奨します。 kenkoushindan4_woman_good

 

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第7回 子宮頸がんに対する腹腔鏡手術

 第7回目は、子宮頸がんに対する腹腔鏡手術についてお話しします。

 子宮頸がんは、発症初期のケースでは自覚症状が乏しく、婦人科検診で発見される場合もあります。近年ではパピローマウイルスとの関連が指摘されており、実診療においてもウイルスの検査を行い、治療に役立てています。
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 悪性腫瘍ですので、胃がんや大腸がんと同じように、手術して病変を切除することが一般的な治療法で、臨床ステージI期からII期が手術適応とされます。術式は原則として、子宮頸部を周辺の組織と一緒に大きく切除する「広汎(こうはん)子宮全摘術」と「リンパ節郭清」が実施されますが、子宮を残して妊孕性(にんようせい、妊娠のしやすさ)を保つことを強く希望される患者さまでは、厳格な適応のもと、子宮の頸部だけを切除し子宮本体と膣をつないで再建する「広汎頸部摘出術」が実施される場合もあります。  005_02
 近年では、低侵襲性と整容性という利点から、腹腔鏡手術を積極的に導入している医療機関もありますので、こうした疾患でお悩みの方は、ぜひ受診してください。  OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

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第6回 超高画質映像時代の内視鏡手術 ― 4K vs 3D ―

 第6回目は、内視鏡手術に使用する超高画質映像モニターについてお話しします。

 家電量販店に足を運ぶと、大型スクリーンで4Kや3Dをうたったテレビを見かけることが多くなりました。近年の映像技術の進歩は、こうした日常生活への普及とともに、医療現場においても導入され、超高画質な映像下での内視鏡手術が実現できるようになってきました。
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 4Kでは、現在主流となっているフルハイビジョンの4倍という驚異的な画素数を有し、細部まで高精細に描写され、より微細な血管や組織の構造を認識した手術が可能となります。一方、3Dはフルハイビジョンで三次元映像に変換し、従来の鏡視下手術で問題となる二次元視を克服して立体視を実現した手術を可能にしています。  OLYMPUS DIGITAL CAMERA
 当院の手術センターでは、国内でも珍しく、4K・3Dどちらのモニターもあり、内視鏡手術に活用しています。  OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

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第5回 子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術

 第5回目は「子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術」についてお話しします。

 子宮筋腫は、4人に1人は持っていると言われる良性の腫瘍で、外来診療においても患者様の数が非常に多い疾患のひとつです。
 子宮筋腫ができると、毎月の生理時の出血量が増え、レバーのような塊が出て、貧血を起こすことがあります。貧血になると、体を動かして働いているときなどに息切れやめまいを起こし、放置すると心臓にも負担がかかります。このようなケースでは治療の対象となり、鉄剤(鉄分を含む薬剤)が処方され、それでも貧血が改善しないケースでは手術療法が検討されます。
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 また、特に症状がないケースであっても、直径8センチを超える大きなタイプでは、一見、子宮筋腫のように見えても実は子宮肉腫という悪性腫瘍の場合がありますので、その場合は手術を検討することがあります。
 一方、子宮筋腫は不妊症の原因となることがありますので、手術が検討されます。
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 手術療法では、挙児希望(きょじ、妊娠・出産を希望すること)がないケースでは「子宮全摘」、挙児希望があるケースでは子宮筋腫のコブだけを取って子宮を温存する「子宮筋腫核出術」を行います。ただし、子宮筋腫核出術では、コブが多発しているケースは数年後に再発することがあります。また、子宮筋腫核出術を受けた後に妊娠した場合には、子宮破裂予防の観点から、臨月に入ったところで計画的に帝王切開する医療機関が多いです。  OLYMPUS DIGITAL CAMERA
 近年では、子宮筋腫に対し、従来の開腹手術ではなく、腹腔鏡下手術を積極的に行っている医療機関もあります。こうした疾患でお悩みの方はぜひ受診してください。  OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

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第4回 卵管性不妊とは?

 第4回目は「卵管性不妊」についてお話しします。

 卵管は、卵巣とともに子宮に対して左右にある器官です。受精卵の通り道としての役割を担っていますので、閉塞していたり癒着を起こしていたりすると不妊症の原因になります。片方だけの閉塞や癒着であれば、もう片方の卵管が正常に機能して妊娠できる場合もありますが、両側に閉塞や癒着が及ぶと自然に妊娠することができなくなります。
 そうした状態で妊娠を望む場合は、体外受精を行うか、あるいは手術的に卵管の閉塞や癒着を治して自然妊娠ができるようにする方法を選択することになります。後者については、さらに、子宮と卵管の付け根に近い場所で閉塞が起きているケースでは「卵管鏡下卵管形成術」、卵管の先端で癒着を起こしているケースでは「腹腔鏡下卵管形成術」に分類されます。

 卵管鏡下卵管形成術は、 卵管鏡と呼ばれる極めて細い内視鏡を卵管内に挿入し、管内の状態を観察しながら先端のバルーンをふくらませて、閉塞部位を広く押し広げて開通させます(右イラスト:テルモホームページより引用)。
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 一方、腹腔鏡下卵管形成術では、お腹に数カ所、小さい穴を開け腹腔鏡と鉗子を挿入操作し、卵管先端の癒着を切開して再閉鎖しないよう縫合固定します(右イラスト:長田尚夫著「実践婦人科腹腔鏡下手術」より引用)。

 卵管性不妊の診断には、子宮卵管造影検査が必要です。このような不妊症状でお悩みの方は当院の婦人科外来にご相談ください。
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第3回 子宮鏡下手術とは?

 第3回目は「子宮鏡下手術」についてお話しします。

 子宮鏡下手術は、子宮内腔に突出した子宮筋腫や子宮内膜ポリープを、「子宮鏡(しきゅうきょう)」と呼ばれるカメラで見ながら、先端がループ状になった専用の電気メスで切除する方法です
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 経腟的に子宮の入口からカメラを挿入して手術を行うので、お腹を切開する手術とは異なり、術後の痛みもなく短期間の入院で治療することができます ポリープ1
 当院では子宮鏡下手術に積極的に取り組んでいます。子宮内腔に突出した子宮筋腫や子宮内膜ポリープでは生理の出血量が多くなったり、不正出血を起こしますが、これら病巣の切除により症状改善が期待できます
 子宮鏡下手術の適応は子宮内腔への突出度によりますのでこのような症状でお悩みの方は当院婦人科外来にてご相談ください。
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第2回 深部子宮内膜症とは?

 第2回目は「深部子宮内膜症」についてお話しします。

 深部子宮内膜症とは、腹膜に奥深く入り込んで発育する病変のことで、通常「ダグラス窩(か)」と呼ばれる子宮と直腸ではさまれた骨盤の凹みの部分に硬い腫瘤(しゅりゅう)を形成します。
 強い生理痛ともに、慢性的な骨盤痛、排便時や性交時の痛みを引き起こします物療法を第一選択としますが、それでも痛みが改善しない場合は、深部子宮内膜症病変の切除を検討します。
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ダグラス
 当院では、深部子宮内膜症に対する治療に取り組んでおり、腹腔鏡下でこのような病変を切除する手術も行っておりますこのような症状でお悩みの方は、当院 婦人科までご相談ください。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

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第1回 卵巣予備能とチョコレート嚢胞

 第1回目はバレンタインデーにちなんで、「卵巣予備能とチョコレート嚢胞(のうほう)」についてお話しします。
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 卵巣予備能とは、原始卵胞と呼ばれる卵子の元となる細胞がどのくらいプールされているか(=蓄えられているか)を表すもので、通常採血でアンチミューラリアンホルモン(AMH)を計測することで卵巣予備能を調べることができます。
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 一方、チョコレート嚢胞とは、卵巣に発生する子宮内膜症のことで、卵巣に溜まった古い血液が、溶けたチョコレートに似ていることからそのように呼ばれます。嚢胞のサイズが大きい症例や腫瘍(しゅよう)マーカーの値が高いケースでは切除を検討しますが、嚢胞切除の際に、肉眼では見えない原始卵胞も一緒に切除されてしまうため、術後に卵巣予備能が低下することが問題視されています。 チョコ2
 当院では、チョコレート嚢胞の腹腔鏡手術の前後にAMHを計測し、卵巣予備能に配慮した手術に努めています当院 婦人科外来でも情報を提供しておりますので是非ご相談ください。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

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