外科 > 内痔核に対する四段階注射法(ALTA療法)

 痔核(いぼ痔)に注射をして痔を小さく、硬くして治す治療です。痔核を切り取るような手術と違い傷口から出血したり、傷口が傷んだりといった症状が少なく負担の少ない治療です。

 

痔核(いぼ痔)ってどんな病気?

 肛門周辺の粘膜の下には多数の血管や弾性結合組織などが集まって肛門を閉じる働きをするクッションのような部分があります。肛門への負担が重なりクッションを支える部分が弱ってくるとクッション自体が大きくなり、それが傷ついて出血したり、肛門外へ脱出したりするようになります。これが痔核(いぼ痔)です。

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どんな症状がある?

 痔核(いぼ痔)の主症状は、出血および脱出です。

 

治療法は?

 過度の便秘や下痢などは痔核を悪化させます。生活習慣の改善と外用薬を主体とした治療をまず行います。
 それでも、なかなか改善せず治療を希望する場合は外科的治療を行います。
 外科的治療としては、痔核を切り取り切除する方法などがありますが、注射を用いて治す治療(四段階注射法)を行っています。

 

四段階注射法とは?

 脱出を伴う痔核に対してジオン注を注射して痔に流れ込む血液の量を減らし、痔を硬くして粘膜に固定させる治療法です。有効成分の頭文字からALTA療法とも呼ばれます。

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 治療後すぐに少し痔が縮小します。

 

 どのような痔核が治療の対象となるかは、肛門部を診察し適応の可否を判断します。
 四段階注射法の適応がある場合は、治療に関し説明させて頂き、ご希望の方に治療を行います。
 気軽に外科外来を受診して下さい。

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