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血液透析療法について

 血液透析療法とは、様々な原因により腎臓の機能が低下または根絶してしまった(腎不全と言います)場合に、腎臓に代わって身体の中の老廃物や水分を除去し生命を維持していく治療法です。

 治療時間としては、1回に3~5時間で週に3回必要です。

 現在、全国で年間約3万5千人の方が透析開始(透析導入)しており、総患者数は26万5千人程度(平成18年末)で増加の一途をたどっています。

 中でも糖尿病からくる腎障害で透析導入する方は全体の40パーセントを占めています。

 腎臓は尿を作るだけでなく、ホルモンを分泌したり血圧をコントロールしたりと様々な働きをしています。

 血液透析ではその内のごく一部しか代行できません。その為、患者さんには食事制限、水分制限、正確な服薬等が必要で、この自己管理の出来不出来で予後に大きく影響します。

 自己管理が困難な場合は、血液浄化センターのスタッフで援助をしていきますが、随時管理栄養士の栄養指導等も受けていただく事も必要です。

腹膜透析について

 腹膜透析は、血液透析療法と同じく腎不全の患者さんが行う治療法です。

 血液透析では人工腎臓と言われる装置を使い血液から老廃物や水分を除去する方法ですが、腹膜透析療法では患者さん自身の腹膜を使って身体から老廃物や水分を除去します。

 その為、週3回通院する必要はなく、自宅で行える治療法です。

 自己にて行う為誰でも出来る治療方法ではありませんが、「透析が必要!」と言われた時、検討してみる選択肢のひとつです。

特殊血液浄化法について

 血液透析は「半透膜」という特殊な材料を使い、身体に必要な物質と不必要な物質を分けるという技術で行われています。

 この技術を応用して様々な病気に原因となる物質を選択的に除去し治療するのが、特殊血液浄化療法です。

対象となる主な疾患を以下に紹介します。

 劇症肝炎・術後肝不全・急性肝不全・肝不全・重症急性膵炎・潰瘍性大腸炎・難治性腹水症・家族性高コレステロール血症・閉塞性動脈硬化症・多発性骨髄腫・重症筋無力症・全身性エリテマトーデス等・内科系疾患 ・悪性関節リウマチ・薬物中毒・重症感染症によるエンドトキシン血症等