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臨床工学室

中谷環 技師長

 

臨床工学室はどのような仕事をしているのですか。

 現在5名の臨床工学技士で、①血液浄化装置や人工呼吸器などの生命維持管理装置の操作・保守点検、②医師がカテーテルなどを使って行う血管造影検査・治療の補助業務、③その他医療機器全般の保守点検を担っています。中でも①の「血液浄化」が主な仕事で、医師、看護師と共にチームで治療に取り組んでいます。

「血液浄化」について、もう少し詳しく教えてください。

 当院で行っている血液浄化には、「人工透析」と「アフェレーシス」があります。  「人工透析」は、慢性腎不全の患者さんの体内から血液を取りだし、透析装置で老廃物や余分な水分を取り除き、再び体内に戻す治療です。1回あたり4~5時間の透析を週3回行うことで、通常の生活が送れます。  「アフェレーシス」は、血液浄化の技術を使って血液中にある原因物質をろ過・吸着させて除去し、症状を改善させる治療法です。潰瘍性大腸炎、クローン病などの炎症性腸疾患や関節リウマチ、ギランバレー症候群などの難治性の自己免疫疾患(*)が対象です。患者さんの症状や状況に応じて、最善の治療戦略とスケジュールを立てて行います。現在、当院は、知多半島内でアフェレーシス治療の中心的な病院になることを目指しています。

「臨床工学技士」って、あまり聞きなれない職業ですが…。

 1987年に臨床工学技士法が制定されて誕生した比較的新しい国家資格です。近年の医療機器進歩は目覚ましいものがあります。私たちは、医学と工学の知識をあわせ持つ専門技術者として、医療の重要な一翼を担っていると自負しています。

新病院に向けての抱負を聞かせてください。

  新病院の血液浄化センターは、現在の19床から29床に増床され、合併症を抱えた透析患者さんへの対応が、これまで以上に可能となります。また、病院内のほとんど全ての設備・機器が最新のものになります。私たちは、常に治療精度の高い医療機器を安全に提供するとともに、それらを駆使した最新の治療にも対応できるよう取り組んでいきます。

 

(*)本来、身体にとって異物であるウイルスや細菌に対して働く免疫系が機能不全を起こし、自分自身の細胞や臓器に反応して異物と捉えて攻撃体制をとってしまう疾患

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